2交代制の勤務体制は医療現場では昔から典型的なやり方で、日勤と夜勤の2つに分かれて朝と夕方遅くに交代することになる。
3交代制の現場も増えている中で2交代制を選ぶのにはどのようなメリットやデメリットがあるのだろうか。
2交代制は1回のシフトあたりの勤務時間が長く、法定労働時間の8時間を超えて12時間に到達するのが普通だ。
そのため、毎回残業になることから手当が付くというメリットがある。
さらに、総労働時間も長くなる傾向があり、短期間で色々な経験を積むことができることからスキルアップをしやすいのも魅力だ。
スキルアップ志向が強い人や稼ぎたいという気持ちがある看護師にとっては魅力的な勤務体制である。
一方、3交代制に比べると2交代制は長時間労働になるので体力的な要求が大きいのがデメリットだ。
慣れないと12時間の勤務は負担になることが多く、看護師にとっては切実な問題になることもあるので注意しなければならない。
また、日勤と夜勤を交代で担当する場合には、生活リズムの切り替えが必要になるのが問題点だ。
3交代制に比べて大きな12時間のずれが生じるため、体にかかる負担も大きくなりがちなのである。
ただ、日勤と夜勤の交代については、日勤のみ、夜勤のみの雇用条件で看護師を雇うケースが増えてきているため、雇用条件によっては行わずに済む場合もあるだろう。
このような条件を選べば生活リズムについては安定させることが可能だ。